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社長ブログ

富士SW24時間耐久レース報告!前編 ‼
2018/06/23(Sat)

さてさて、前回は暗い?お話でしたので・・・

今回は24時間のレースを振り返り想い出に浸りながらのご報告とします。 

今シーズンの富士戦は24時間という事で、気持ちとしては楽しみな部分と得意なコースも
有り3時間耐久レベルの実質スプリントレースでガチなバトルをしたいとの思いと複雑な
心境でした。

又、4年目の今シーズンまでの間、車両トラブルが1戦も無く戦ってきた55号車としては
記録更新は必需の中で戦う事も求めていました。
ショップとしては最も重要なポイントですよね。

この富士戦は事前合同テストから始まりました。
これは1回目はキャンセルし、2回目は夜間走行のセッションを必ず走らなければ成らない
事から走行しましたがマシンセットという事は行わず走行義務をクリアする事のみに走らせ
ました。(トップタイムはお約束で出しましたよ)

今回のポイントとしては24時間の夜間走行の為に音量規制が入る(105デシベル以内)と
全戦までの入賞ポイントにより10`のウェイトハンデが付く事でした。

2つの大きな課題の中、音量については結論として弊社車検対応オリジナルマフラーと
エキマニ&キャタライザーを装着して参戦する。これまでS耐は弊社でもS耐専用として
レーシングマフラーを装着して(エキマニは市販と同じ)ます。

一流メーカーでさえもS耐専用で製作する中、市販と全く同じもので24時間戦えたら
製品のクォリティの高さの証明に成ると考えた訳です。
(本当はカッコイイと思ったからですけどね)
105デシベルまでOKですが、車検対応をそのまま使うという事で90デシベル台の静かな
仕様です。

と言っても今までのリアマフラーもS耐スペックとして販売していますけど。

富士に応援しに来ていた方はお判りの通り55号車は他の車両より少し音量が小さかった
のはその為です。

テストの結果ではレーシングからピークパワーは数馬力落ちましたがシフト後の中速では
上回るトルクも出てハンデでは有りませんでしたね。

55号車のマシン全体としては24時間に向けて略全てをリフレッシュしました。
エンジン・ミッション・デフから始まりハブ・ドラシャ・アーム・メンバー・ポンプと
考えられるものの略全ての交換です。

今だから言えますが24時間戦うに向けて86のウィークポイントは(新品に交換したとしても)エンジンは高回転を使い過ぎない。シフトは優しく&シフト後レバーを持たない。
以外は基本問題無い。ハブは86の場合縁石に乗せても問題無し!とポイントは2つとはっきり理解していました。

↑このオイルには自信有り有りな顔⁉MID LAND中島社長
チョット怪しい顔だけど(笑)オイルに関しては全てを信頼してお任せしているMID LANDオイル‼
86ウィークポイントであるエンジンメタル類はスペシャルエンジンOILで対応!
これはお客様仕様と同じ製品です。ミッションは色々ありますが略解決していて唯一のネックであるシフトフォークの減りもオリジナルのミッションオイルでこちらも市販と同じもの!
ワークスがトラブルを起こしたデフもオイルは市販そのまま!

信頼はしていますが24時間テストさせられた感も・・・笑 しかし、オイルに関しては
結果として全く問題無しでしたね!

そして24時間を走り切る作戦を立てる上でも1回の連続走行は燃料が持つ最大2時間を
コンスタントに走行する事が必需(ピットで給油ロスを最小限に)が良いのですがプロドライバーだけで戦えない55号車は(年齢的にも2時間連続は無理)ピット回数が増えるので、走れるドライバーの走行時間を延ばしショートスティントのドライバーを補う。それによりピット回数を減らせるという作戦を立てました。

もしかするとワークス勢も同じ作戦を取る事も予想しましたが13号車は有り得るけど・・・
13号車エンドレス号のピット作戦は毎回スゴイ作戦ですからね!
8〇号車は2時間以上の走行は赤インマニなので無いね。(余計な事はお口チャックです。)

ってな想像は置いといて

とにかくその為には燃費を上げる必要が有ります。
全てを自社管理と自社で(自身で)行っている事はECUセッティングを含めシビアな調整が可能という事はこんな時に非常に有利です。

燃料の搭載量は全車95ℓです。
通常のレースでは1時間45分から最大でも連続2時間は無理と言ったところ。

これを24時間決勝では2時間17分走行したい。そうすると給油が1回減る。その為にはECUセッティングと常用回転数をいつも以上にシビアに設定しなければならない。
パワーを落としてでも燃費を上げる方が有利ですが落としたくは有りませんけどね。

ガスを絞る事はリスクも有ります。
24時間を戦うのに燃料冷却を減らし破損のリスクを高める訳ですから!

又、燃料タンク内のガスをギリギリまで使うので、ガス欠の心配もあります。そこで事前にガス欠テストもしました!普通ならタンク内の燃料を最後まで吸い出す事を求めますが最後まで吸えるイコール吸えなくなったら止まる。

なのでコーナーで片寄るとガス欠症状が出るけどストレートでは少し燃料が吸える(ピットまで戻れる)ような仕組み!と逆な発想で解決しました。

これは実際のレース時の結果としても1回ガス欠症状が出ましたので勝利を掴む重要なファクターでしたね。

さて、そんな作戦を練る中、レースウィークは地元を活かして木曜日にサーキット入り24時間は金曜が予選なので通常の1日遅く入りました。

テントは2枚貼り休憩所と仮眠部屋と分けます。

木曜テストではマシンの新品部品を当たり付けするレベルでチェックのみ、他からは「今回は調子悪いの?」と心配されるほどでした。正直24時間持たせられるか不安でアクセル踏めなかっただけですけど。笑

それでも足のセットとECUセットアップは事前に行なっていましたし燃費とラップタイムのバランスは抜群に良い状態を作れました。

予選では!Aドラの予選はたしろ じゅん 2番手で敗北・・・言い訳すれば想像以上にリア食いなセットと前日の雨で路面のミューが下がった事で・・・セットが決勝用で・・・


でBドラ予選前に急遽セット変更を伝え大井選手に託しました。
こちらも2番手を獲得!最終結果ではトップから0.1秒差で惜しくも2番手!
流石の大井選手です。ま〜フロントローからなので良しとしましょう!

そして いよいよ決勝です。
決勝はのご報告は  富士SW24時間耐久レース報告!そのAで!

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